2016/07/27

DJと茶道

先日、友達にイベントの失敗談を話していたら「DJってなんか茶道みたいな感じですね」と。

彼いわく、お茶の世界はテーマがあって、そもそもそれが超難しい方法(掛け軸の柄とか庭の何かの配置とか)で提示されていて、お茶を立てるにはそういうところからテーマをしっかり汲んで、お茶そのものだけでなく、道具やお菓子、着る物など含めた全てで総合的にそのテーマをワビサビの中で表現するらしい。(超ざっくりだから突っ込まないで)

つまり、イベントにもコンセプトがあってそれを選曲だけでなく色んなことで雰囲気作りをして表現していくという意味ではDJっていうのは茶道みたいな芸術性があるんじゃないかって感じたみたい。

・コンセプトや趣旨に沿ったプレイが必須
・音楽そのものだけでなく、所作、着る物など含めてプレイやイベント構成の重要な要素である
・主客の対話である

なるほど、確かにそうかも。

「おもてなしの心」「わびさび」「一期一会」「和敬清寂」とか茶道の精神はどれも正にそうだよねっていうすごく真っ当な考え方で、日本人なら有難がって何にでも当てはめようとする概念でしょう。良くも悪くもね。

悪くもってのは、結局精神論ばっかりで何でもかんでも超めんどくさく考えて最終的にはシュリンクしてるだけってことになりがちってこと。今時誰が茶道の精神をありがたがってるのか、茶道をやってるかってことです。

DJも↑に書いたような最低限当たり前の茶道精神的スタンスが重要なのはもちろんのこと。

当然ながらイベントのコンセプトを汲めないような鈍い奴はきっと他で何やってもダメだから早めに死んだ方がいいし。動作がダサいとか着てるものがダサいとかはもう最初から終わってるからやる資格すらないし。

ただ、最終的にワビサビとかめんどくせえこと言ってるから日本はこんなクソみたいな国になっちゃったってことも言えるってことで、何事も「適当」じゃないとダメですよね。ちゃんと適当じゃないとダメ。

このところ「何で一々言わないと分らないの?」ってことが多々あってイラついてたところに茶道の話を聞いて茶道精神を引き合いに出したらいいじゃん!って思ったんだけど、良く考えたら、結局は、悪い意味で茶道的になってしまわないように、何事もバランスよくやることが重要だなと思った次第です。

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