2014/01/09

ある飲食店で感じた事


先日食事をしたとあるお店は若いスタッフのみで現場を回しているお店でした。
最初は、見るからに若い彼らを見て若干の不安を感じましたが、すぐにそう感じた自分を恥じました。
彼らは、その世界固有のルール、マナーや伝統をしっかり踏襲した上で、新しい価値を自分達なりに創意工夫してアドオンし、商品やサービスを高付加価値化してただけでなく、自分たちが店を作り上げるんだっていうプライドと自らが店の価値そのものであることを認識しているということを伝えて、店のブランドは自分達で作るんだという強い意欲を感じさせてくれました。サラリーマン社会だと20、30代そこそこの社員に与えられる仕事の裁量なんてほとんどありませんから、非常にうらやましく感じました。

飲食の世界は、料理人がどこの店出身か師匠は誰かなどが重視されたりするようです。でも、一部の通みたいな人を除く大半のユーザーにとっては、出身店のブランド、派閥などあまり関係ありませんし、それらが付加価値を産む一要素にはなり得ても、肝心のお店のトータルの評価を決める決定的な要因にはならないでしょう。
サービスや商品、その提供者そのものがどうかが評価における最も重要な判断要素だと思います。
そういった意味で、そのお店はスタッフにかかる付帯要素なんか一切関係なく、素直にサービスや商品そのものだけで判断していい評価を付けたいなと思いました。
高名な高齢な料理人さんが腕を振るう店で何万円も払って味わえる充実感には遠く及ばないかもしれませんがその何分の一という金額で得られる満足感としては十分だと感じました。

そのお店のCPが良いというか値段が安いのは、当然ながら若いスタッフの人件費が安いことが大きな要因でしょう。
人材を安価で酷使した結果、提供する商品やサービスも安かろう悪かろうになって、ブラックだの何だのと叩かれて、スタッフ、ユーザー、ステークホルダー、誰の利益にもなっていないことを露呈している企業には研究対象にしてもらいたいお店です。
どんな商売、サービスであれ、人材活用の仕方は非常に重要だと痛感しましたね。

なぜこんな話をするのか。

私は10万人もの塵社員をグローバル規模で抱える糞企業グループで働いてますが、自分を含めた大半のゴミ社員はその会社から出たら1円も稼げない文字通りのクズです。
どこどこ大学を出ました、名の知れた企業に勤めていますという1mmの価値も無いクソラベルを剥いだら文字通り何も残らないゴミクズです。
国が守っている役所や多くの企業といった組織に巣食う害虫です。会社では自分達の事を虫と呼んでいます。
特に50歳以上ぐらいの脳の隅々まで硬直しきった虫は悲惨です。単に虫に徹して座って給料泥棒してくれていればまだしも、日本の特殊な組織社会の仕組みで凝り固まってしまった価値観を元に組織を乱して邪魔をします。会社のブランドやくだらないラベルにしがみ付いて結局ブランドを食い潰すそのような虫が、一部の人間が稼ぎだした利益を無駄にして赤字を垂れ流してくれるが故に、どうにも首が回らなくなっているという似たような状況の日本の大手企業は腐るほどあるでしょう。
そういった組織では、若い人は今では役に立つ能力のほとんどない虫ジジイ共の顔色を伺って萎縮し、思うようなことは何も出来ず日々悶々としています。今の日本という国そのものをあらわしているようです。極一部の人が虫を支えている状況です。

能力を持つ人はどんな環境にあってもやりたいことを実行できる人だというかも知れませんが、日本の組織社会というのは特殊な世界でそういうもんじゃないと思います。恐らく官僚社会はもっとそう。
日本は大好きだし自虐史観みたいのは一切持っていませんが、そういう閉塞感をものすごく感じられる環境にいるため非常に強い危機感を抱いています。ステレオタイプな日本人の正しいとされる生き方や戦後の洗脳教育への違和感とでも言い換えられるでしょうか。

話はそれましたが、良いものを提供したいという思いや能力を持つ人がサービス提供したり、商品を作ったりを当たり前にできる土壌があるということはどんな商売でも非常に大事だということは言うまでもありません。
特に若い人たちが熱意を持ってそれをやれる環境作りを、上にいる人間達が出来ているのは良い組織といえるでしょう。しかし多くの組織はそうではなく、立場や役職が上の人間は自分達の地位や利権を脅かす下の人間を萎縮させ、活動に制限をかけることが非常に多い。自分達の先人が築き上げたブランドに乗っかって、何も生み出さずにそれを食い潰し、挙げ句には下の世代を育てるでもなく邪魔をする害虫だらけです。
そういう組織で、自分の将来の活動可能性の低さ、頑張ることの無意味さを見せ付けられてしまった若い人達は更にダメな虫と化していくこの悪循環。サラリーマンには理解できる状況だと思いますが、単に年寄りだからダメ、若いからイイということではなく、日本の組織社会が抱える大きな問題です。これは大なり小なりどんな業界でも同じ事が言えるのではないでしょうか。

先の店のように若いスタッフ達を上手くマネージメントして、士気を高めて自発的に優良なサービス、商品を生み出す仕組みを作れているなんていう組織は非常に少ないと思いますが、自分がこれを出来るかということは別として、そろそろそういうことを考えていかないといけないなぁと強く感じた次第です。


さて、奇数月第3土曜日に開催している#POSEでは、二十歳ぐらいの若い有能なスタッフ、DJをメインにすえ、彼らのポテンシャルを存分に生かしてもらうべくイベントを行っています。
みなさんも是非、若い感性に触れ、彼らが産み出す新しいカルチャーを感じに来てください。
今回は若手注目株のKiLLa TOKYO CrewをゲストにPOP UP SHOPを開店します。
もちろんTPP、Segmentも限定アイテム多数です。


以上、1/18日 #POSE @Axxcis の告知でした。