2016/02/12

ファン心理によるムラ化がダメにする


皆さん長い文章と体の良い話は嫌いなようなのでなるべく端的にまとめることにする。


まず結論からいうと、音楽やそのジャンルなどは誰かのものではないので、自分がその世界(や近隣)にいるからといって自分のモノだというような意識を持っているプレイヤーには即刻辞めていただきたい。現場にそんな意識の低い人間は要らないし、ネット上でもそういう主張はやめて欲しい。

無駄にフォロワーの多い人間がそういう発想だから、リテラシーの低い人初心者が勘違いしてムラ化が進む・・・ そういう人こそ貴方の嫌いな「にわかファン」に戻って(そもそも大差ないけど)そのレベル感で音楽に沢山お金を使ってサポートしていてください。業界のためにも。

 僕は日本の現場音楽(いわゆるクラブ周辺でかかる音楽を総称してこう呼ぶことにする)シーンにしか深く入り込んで見たことがないから、これが日本特有なのか世界的にそうなのか分らないけど、「ファン心理」が現場音楽をダメにしていて、特にやる側に「その音楽やジャンルのファン」が多い場合は致命的で、現場音楽において凋落しているジャンルを見るとそういう人がやる側に多いと思う。

 そういう人は「この音楽、ジャンルはこうあるべき」「あれは亜流だからだめだ」「この音楽が他のジャンルに使われるのは嫌だ」「昔からやってるのに最近他の音楽に取り入れられてそっちがでかい顔しているのは気に食わん」とものすごく排他的な考え方を持ち、ムラを作りたがり、結果として業界をシュリンクさせてしまう。

 サッカーだってプロレスだって時代毎の流行り廃りはあれどコアなファン層が潰してきた。村社会日本はすぐそうなってしまうことはどの業界を見ても歴史的にも明白だと思う。
スポーツだってそうだし、音楽ももちろん、ましてやジャンルなんて定義の曖昧なものはそもそも誰かのものでもないし、誰かが創り出したものでもない。ちょっと聞きかじったか多少文化に触れているぐらいでそういうスタンスを取るのは業界にとって百害あって一利なし。

 せめて人生をかけて全てを注いでその世界で誰も文句を言えないぐらいの立場になったら何か言ってもいいかな?ただ、そういう位置にいる人は絶対にそういう発想はしないし言わないしその立場になれない。という事実こそが、ムラ発想が間違っていることを一番明確に表していると思う。

 一生通してその音楽やってられるの?できもしないんだから適当に流行り廃りに乗っかって楽しくやってりゃいいじゃん。結局みんなポーザーなんだからさ。