2014/10/09

ちょっと前に「若者に欲が無い云々」というブログ記事を読みました。今の若い人たちはモノでの評価ではなく別の形で承認欲求を満たすことを求めるようになったから、物欲がないという風にオヤジ共には写るのではないか?というもの。これ果たしてそうなのかな? 自分は物欲死ぬほどあります。小金持ちだったらサンローラン風スタジャンは作らないで普通に買うし、大金持ちだったらサンローランに裏地は迷彩にしろとかオーダーするし。単純に金がないんですよ。満たしたい物欲を満たすだけの。
でも承認欲求云々というところは確かにと思う所もありましたのでそのお話。 確かに近年SNSなどでより他人へのアピールがしやすくなったし、他人からのレスポンスももらいやすくなったから、若い人の中での感覚や日々の行動が変わったと思う。承認欲求を満たすための行動を起こしやすくなった。(実際満たされているか否かではなく)
↑で書いたサンローランの話もそれに繋がるんだけど、僕は自分の自己顕示欲を満たし、承認欲求を満たすためには「サンローラン風スタジャンを作る」という動きがきっと見栄えがよろしかろうと思ってそのような行動に出ている訳です。 簡単にいうと、僕はいけてるものをキャッチするアンテナ感度はいいし、かっこいいことしてるから「いけてる人認定してね」っていうアピールのため。音楽やらファッションやらに関して「分かってていけてる人」として回りに認識してもらうため。正に承認欲求を満たすためですね。 僕はこれを「ポーズ」呼んでいます。 本当に好きであるか否かに関わらず、承認欲求を満たすためのツールとして、他人にアピールする際に自分のプロフィールの付帯要素として利用される洋服や音楽やスポーツ。これをアピールすることをポーズと称し、これを分かってやってる人をポーザーと呼んでいる訳です。
めんどくせーやつでしょ?「めんどくせーちょっと賢い人風」に見せたいのもポーズだからそういう「ポーズ」を取ってるんです。
さて、そのポーズの最たる例として挙げられるのが、「スニーカー」ではないでしょうか?二十歳そこそこの子達が、自分の生まれるより前のデザインの、知りもしないバスケ選手の専用モデルの運動靴に関する発売日情報を躍起になってやり取りして、入手できたか否かをSNSで伝え合い評価し合う。下手したらバイト代はたいて3,4万出しちゃう。 こうなってくるとその運動靴が本当に好きかどうかなどもはや関係なくなっちゃってる訳で、希少性の高い商品をいかに早いタイミングで情報をキャッチしたりそれを入手するルートを持っているかということの競い合いになってしまっています。
もちろん、こうした行動は運動靴メーカーのブランディングの賜物でもありますが、SNSなどの進化という時流が作り上げた新しいライフスタイルなんでしょう。 だから、スニーカーを本当に愛してコレクションしている人は除いて、自分を含めた大多数の人は単なるポーザーだと思ってます。
で、もうジョーダンには興味がないんですよ。いけてる人認定されるためのツールとしては弱いから。 ジョーダンはそういうツールに成り下がってしまったんです。 元々大好きでしたよ。最初に買った6は壊れてボロボロになってもずっとしまってありました。 だからこそ今の状況が寂しくて逆にこういうエントリーを書いた次第です。 この話続きます。

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