皆さんIBMという会社知ってますよね?インターナショナルビジネスマシーン。よくわかんないけどパソコン屋でしょ?サーバーだっけ?そのぐらいのイメージかも知れませんが、常に世界のビジネスの常に中心にいるすごいでかい会社っていうことはご存知かと。
そのIBM日本法人75周年記念イベントで、パルミサーノ会長が紹介した「5つの問い」
ビジネスシーンでは話題になったコレに関する色々な記事を読んでいて、ふと、この会社が100年以上も世界のビジネスの中心にいるコツが、音楽シーンであっても同じだろうから当てはめて考えてみようと思ったのがきっかけです。
ビジネスの大小を問わず、お客さんがいてサービスを提供するという仕組みは同じで、それが時流や環境変化に左右されるのは当たり前のこと。だから、長期的に事業を継続するということの本質的な部分は、大きなビジネスだろうとクラブシーンであろうときっと変わらないと思うんですよね。
あと、ブログというツールの使い方として、何か意味のあるコトをしっかり書いて残していこうと、このところずっと思っていたっていうのも大きな理由です。ブランニューのミックス紹介、リミックス、イベント告知、現場レポート・・・今までやってきたコトは全て、SNSその他の新しいメディアで消化されるものになってるからね。
で、IBMのパルミサーノさんの話ですが、彼は「製品であれ、サービスであれ、ビジネスモデルであれ、しがみついていては成長はない。自分を変えることが最も難しいかもしれないが、リーダーは潮時を理解しなければならない」という視点から、長期的にビジネスを続けるにあたって常に自分に投げかけるべき「5つの問い」(&それに対する氏の考え方)というのを紹介したそうです。
5つの問いとは・・・
1.創業者が退いて以降も企業を永続していくには何をすべき?
「単に製品やサービスだけでなく、企業の理念や価値観を作り上げるべき。これこそがリーダーシップ」
2.組織として相反する要素があったときどうすべき?
「例えば、コスト削減とR&D投資、単にバランスを取るのではなく、M&Aも含めて大切なことはしっかりと継続すること」
3.コモディティー化にどう対処すべき?
「PCのように事業の中核をなさないと分かったら撤退する。また、リインベンション(reinvention:再発明)という手法もある。IBMはこれによってメインフレーム事業を再生できた」
4.企業の国籍がグローバル時代にどれほどの意味があるのか?
「各国各地域のニーズをつかみ、それに応じた価値を創造しなければ成功はおぼつかない。市場は参入するものではなく、創造するもの」
5.リーダーとして長期的な視野をどのようにして貫けばいいのか?
「株式投資もより投機的になってきているが、リーダーとして方向性を明確に示せば、社員は付いてくる」
当たり前っぽいことばっかりだし、ドラッカー的なつまんねー話?みたいに思うかもしれませんが、まあ聞いてください。
凡時徹底とかいいますが、当たり前のことを普遍的にやり続けることの大切さはいわずもがな。
これまでは、シーンの拡大が急速に進んでいく中で、当たり前のことに立ち返る暇はなかったのかも知れない。でも、そこが足りなかったことのツケを払わされているのが今のダンスホールシーン、音楽業界なんじゃないかと思います。日本の多くの企業が抱えている構造的な問題と同じかと。
次回以降、上記の話をベースに、シーンの現状分析と対応策について考えていきます。
実際話に来てくれたヒビキラーみたいに、オフラインで議論してくれる人も大歓迎。
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