2015/03/19

先日ジョーダンについてはアピールツールとしての価値が低下したから興味ないと書きましたけど、本当に一気に市場価値が下がってしまったように感じます。。 一方アディダスが話題の中心で売れているように見えますが、実際にはそんなことは全く無いとアディダス社員の友人が言ってました。
結局のところモノが売れて無いんでしょうね。 そもそも論、運動靴のくせに高すぎて買わないし、そういうカルチャーやファッション自体が小規模なのもありますが、若い人達がお金を使わなくなっていることもまた事実なんでしょう。
我々30代のBBOYはその文化というか生き方というか結局は宇田川町という街になのか、これまで何百万単位のお金を落として大人になりました。 それは、特定のカルチャーの中で生きるための必要経費であり、投資だったと思う。 自分の場合、更にダブプレートという凄まじい沼にはまり、20代で稼いだお金の大半をつぎ込んでしまったため、今非常に苦しい思いをしています。 若い頃はよくあいつはボンボンだからみたいなことを言われて大変嫌な思いさせられましていまだに恨んでいますwが、実際は自分で働いて稼いだボーナスを全額後輩に渡してダブを録りにジャマイカに行かせるなどして全てリーガルに自分自身の労働の対価として得たお金だけをひたすら音楽につぎ込んでました。 とはいっても、もちろん新卒リーマンが稼ぐお金ですから大したことはない。でもそれを貯蓄して投資してきた周りの同世代と比較するととんでもない資産の開きができてしまったのは事実。。。 周りは家を買い、車を買いしている中、自分は何もできていないし。。
じゃあ今後悔をしているか?というとそうでもなくて、結局こういう人生でよかったなと思ってますよ。 そうやってお金を使ってしてきた経験とそこで得られた人との繋がりが今の自分の人生を本当の意味で豊かにしてくれていると思ってます。
何故こんな話をするかというと、ちょっと前にこのような記事が話題になったのがきっかけ。
http://soundrope.com/blog/newdj-record/
和訳が下手なのか元の文章がいけてないのか、これ自体全然魅力的じゃない文章になっちゃってるけど、若いDJは一読を。
自分は、内容については、真っ向から否定するつもりはないけど、いまいまのDJに求められる要素ではないと思ってます。 自分で曲やリミックスを作って、Webにアップして、評価を得て、ブッキングを受けてできもしないDJをぶっつけてガンガンやって何となくできるようになってく。こんな感じのほうが遥かに上手くなり有名になる近道でしょうし、金銭や時間や労力の投資対象としてレコードっていうのは違うかな。 でも、この記事をみんながシェアした時に思ったのは、きっと本来この文章の中でしっかり説明されるべき重要な要素があってそれを伝えたいなってこと。 それは、アナログレコードを物質的に集める際に生じる人的コミュニケーションの大事さ。いわゆるリンクってやつ。その経験のためにお金や時間という大事で有限な資源を使って物質的な収集をすることも重要だと。
今でこそ買い物は全て通販が当たり前で、リアルな店舗に行ってネットより高いものを買うなんていう金銭&時間的なコストを割くことは非常にムダだと思われる時代になってますが、お店で人やモノに触れながら、怖い店員が進めるものを無理やり買わされたり、色んな失敗を繰り返しながら、「ああ、自分が本当に好きなものはこういうものなんだ」っていうのを手探りで掘り当てていく。これがとっても大切で、Digといわれる行為の本質であるし、その上に成り立つのがDJなどのカルチャーだと思ってます。先のリンク先のコラムの①は大分端折ってるけどそういうことかなと思います。
話が散らかってきて、何が言いたいのか良く分からなくなってきたけど、要するに、お金や時間などを使うという行為には当然ムダが伴うけど、正しい使い方をすることで、将来とても重要となる経験や人との繋がりが得られるなど、本当の意味での投資に繋がるってことです。
いやいやおっさん、今はSNS他のツールで全世界と一瞬でリンクしてお前らがやってきたことより遥かにでかいことが効率的にコストもかけずにできるんだって言われるんだ思うけど、じゃあそれをやって見せてくれ。日本で若いとんでもないプロデューサーやDJが欧米並みに出てきたら自分の考えは改めようと思います。